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代表理事・会長 大前孝雄
日本ポルトガル協会のホームページをご訪問いただき、どうもありがとうございます。一般社団法人日本ポルトガル協会代表理事・会長の大前孝雄です。
ユーラシア大陸の西の果てにあるポルトガル。かつて、ポルトガルは大航海時代に海洋国家として世界にその名を轟かせました。日本とポルトガルは、種子島での出会いから480年余りの長い歴史を有し、その間両国の絆が着実に培われ、日本各地には友好協会や姉妹都市が多く誕生して「面」での幅広い二国間交流が進んでいます。
ポルトガルといえば、どんな光景が目に浮かぶでしょうか。青い海、どこまでも続く青い空、色彩豊かなアズレージョに彩られた建築物、紫の花房が揺れるジャカランダの花、哀愁漂うファドの響き、新鮮で美味しい海鮮料理と素晴らしいワインの数々、温厚で人懐っこい国民性、そしてポルトガルには実に17もの世界遺産が登録されています。
このような魅力満載のポルトガルですが、実は、私は前職で商社マンとしての50年近いキャリアにおいてブラジルとの関りが長く、通算20年強に及ぶ駐在生活において旧宗主国ポルトガルの影響を濃く受けたブラジル・ポルトガル文化に接してきました。ある意味でブラジルにルーツを持つと言っても過言でない私は、現役をリタイアしたあともブラジルとのご縁が続き、現在、日本ブラジル中央協会の会長も務めております。一方で、日本ポルトガル協会の創設期から運営に深く関わってきた三井物産株式会社の出身であることから、ご縁があって2016年6月に日本ポルトガル協会の常任理事に就任し、この度会長に就任いたしました。
私は、最後のブラジル駐在時代に家族とポルトガルを訪れた時以来、まさに「一目ぼれ」というに相応しい衝撃をうけてポルトガルのファンになり、その後もポルトガル通いが続きました。日本ポルトガル協会の活動は、在京ポルトガル大使館と連携しながらの文化交流活動が中心です。ただ、惜しむらくはビジネス面での関係強化が未だ立ち遅れており、今後これを如何に強化していくかが両国間の重要課題と言えるでしょう。残念ながら当協会としてこの課題への取り組みには未だ力不足が否めず、今後は意を同じくする各地友好団体・企業とも協力しながら両国政府への働きかけを含め、如何なる貢献が可能か模索していくことも必要と思います。
これまでの当協会の活動に加え、会員の皆様の関心とニーズにきめ細かく応えられるよう活動の幅を広げていくことも当協会に与えられた重要課題と認識しております。引き続き会員の皆様のご理解とご支援を得ながら当協会の更なる発展とプレゼンスの強化に努めて参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ポルトガルを象徴する言葉として“サウダーデ”という単語がよく使われますが、郷愁、望郷、懐旧の念、思慕、ノスタルジア、哀惜など、ポルトガル人にしか理解できないと言われる奥深さを持っています。会員の皆様にはそんな“サウダーデ”を感じられる協会にしたいものです。